昭和の築港にあった伝説の船員バー『パセノン』をご存知だろうか?
お笑い芸人や、名だたる有名人もお忍びで通っていたそう・・
みんなのお目当ては、パセノンのママ。
強烈なキャラクターのママのぶっ飛びエピソードが今もなお語り継がれている・・・
まずは、当時の築港の説明を少し。
昭和の築港は取扱貨物量1位を誇った事もあるそう。
各国の船員、港湾労働者で賑わう、ちょっと怪しいオトナの歓楽街だった・・・
1950〜80年代。築港は世界中の大型貨物船が行き交う港町だった。
船が着くと、港湾労働者がタグボートで乗り付け、荷下ろしをする。その間、外国の船員は夜な夜な繰り出し、酒を飲んでは女遊びに耽ける。そして港湾労働者たちは、昼間稼いだお金で築港で遊びまくっていたそうである。

多種多様の荒くれ者が集う築港の夜。その辺で寝る者、夜中に大声で歌う者、ケンカも日常茶飯事で、毎晩のようにパトカーが来ていたそう。
当時の築港には、バーや喫茶店が何十軒も並んでいた。
その店の造りも一風変わっていて、1Fは喫茶店やバー。2Fには小部屋が並び、ホテルのようになっていたそうだ。
各お店には女の子がいて、気に入った子がいれば、そのまま2Fへ上がるシステムらしい。

まさに築港は、長い航海で疲れた船員たちの、束の間の癒しスポットだったであろう。
(疲れを癒した船員イメージ↓)

②へ続く